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異文化コミュニケーション

私たち外国語学語AtoZは、英語やその他の言語を皆さんに教えていますが、言葉を教えることの先にあることを大きな目的としています。その先にあることとは、文化や歴史や背景の違う異文化の人たちとのコミュニケーションによって、自分の人生の可能性を広げてほしい、ということです。コミュニケーションは言葉のやり取りだけでなく、相手を尊重しながらお互いに理解し合い助け合う共存、そこから何か新しい価値を創造し発展していく共栄を生み出します。

これまでにも何回かお伝えしてきましたが「話せる」という力と「コミュニケーションできる」という力は違います。英語を話せるけど正しいコミュニケーションが取れない人はいますし、英語はあまり話せないけれど外国人と楽しくコミュニケーションとれる人はたくさんいます。その差はいったい何なのでしょうか?言葉はツール(道具)ですから、そのツールを使う人自身がどうなのか、がとても重要ですね。実際にコミュニケーションを100とすると、言語を使って伝えるのは35%、言語を使わないで伝えるのは65%と言われています。ですから、共通の言語がないからコミュニケーションとれない、というのは思い込みの言い訳ですね。文化的背景が違う異文化とのコミュニケーションには、「伝え合いたい」という心の在り方がとても重要なのだと思います。

 言葉や歴史や背景が違うと価値観や常識も大きく変わります。自分の常識は異文化では常識ではない事もたくさんあります。

 

 

 

きっと皆さんも、異文化の価値観の相違を体験をしたことがあると思います。 日本人の謙遜や謙虚さが自信のない人にとられたり、宗教上のルール、例えば食品の制限や礼拝などの儀式をないがしろにしたり、○○人はこうだ国民性で偏見を持ったり、それぞれの価値観があるのに自分の価値観や常識のみでコミュニケーションを押し通そうとする人が時々います。残念ですね、せっかく異文化と遭遇してお互いに尊敬しあいながら理解し合おうとすることで、これまで知らなかったことや未知との出会いを体験できる貴重な機会を逃しています。新しいことを知ることは、自分自身を知ることにもなります。異文化との出会いから、日本の文化のすばらしさに気づくでしょうし、自分の意外な一面も発見できる機会も持てるでしょう。人は刺激で育ちますから、どんどんと異文化コミュニケーションの機会を作って刺激を受けましょう。そこから新しい自分の発見や新しい自己形成もできると思いますよ。英語ができることと異文化コミュニケーションができることは違いますね。確かに英語ができることは便利ではありますが、異文化コミュニケーションには、言葉が存在しなくても互いに敬意を払い、理解し合おう、伝え合おう、とする心が一番大切です。

さあ、勇気を出して文化的背景の違う人に話かけて異文化コミュニケーションを楽しんでみてください。AtoZにいる講師の先生たちにもぜひ積極的に話しかけてみてくださいね、楽しい発見がたくさんあると思いますよ!